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1999/09/02(木曜日)

Yちゃん、今日が二回目の治療日であった。私はYちゃんがちゃんと治療に来てくれるかどうか心配だった。小学校2年生のこの可愛い女の子はすでに6歳臼歯がボロボロなのです。右の上下の6歳臼歯を治療し終わったら、今度は左の上下の6歳臼歯を抜歯しなくてはならない。もちろん、残っている乳歯はすべて残根状態(もうすでに、歯の根っこしかない状態)です。

初診日・・・

私『今までに、痛みは訴えなかったのですか?今更言ってもしょう がないことは分かっていますけど、取り返しのつかない状態です よ。』
母『ほらね、あんたアメばっかり食べてるから、怒られちゃったじ ゃないの。』
私『アメばっかりではありません。普段の生活態度から改善しなく ては、治しても治しても、次から次へと虫歯ができてしまいます よ。』
母『本当にこの子ったらお菓子ばっかり食べて、ご飯食べないんで すよ、先生、怒ってやって下さい。』

診療室でガムをクチャクチャ食べながら対応するこの母親に私は何を言っても無駄だと判断しました。『とにかく治療が終わるまで、何があっても連れてきて下さい。』と言うのが精一杯でした。

Yちゃんが自分でアルバイトでもして、内緒でアメを買って食べているわけではないのです。親が買い与えているだけです。食事前におやつを食べないのは常識でそれを躾るのは親の仕事です。

Yちゃんに『すぐ終わるんだから、あんた大人しくしてなきゃダメよ。』(どうしてすぐ終わるとお前が判断するんだ!)と怒り、受付に対し『2、3回で終わんないの?』(終わるわけね〜だろ〜!)と聞くこの母親を見てこいつはホンマモンのアホと思いました。

ヨシダ歯科には子供の患者さんも多いのですが、親たちに言って欲しくない言葉があります。

『見るだけだから・・』
『痛くないんだよ・・』
『すーぐ終わるよ。』

本当に見るだけで治療はしなくてもいいのでしたら、そういって下さい。治療内容によっては痛いときも、治療が長くなるときもあります。ウソを言って、子供を騙さないで下さい。子供は私たちが思っているよりも賢いのです。『こんどはだまされないぞ。』と、私たちの二度目のウソは簡単に見抜いてしまうのです。

『痛くても、我慢するのよ・・』も禁物です。痛くなく終わる治療もあります。恐怖心を植え付けてどうするのですか。特に初めて歯医者さんにかかるお子さんには変な先入観を与えないで下さい。

『そんな悪さすると、歯医者さんに連れてくよ。』と、子供に言うのもやめて下さい。私たちは子供に嫌われようと思って歯科医になった訳ではないのです。

1999/09/05(日曜日)

横浜で開業している、YS君(ただいま医院を改装中)と土曜日に札幌で待ち合わせ。久しぶりの彼は昔とまったく変わらない。ものの一分で学生の時と変わらず会話が出来るのが不思議ですね。それだけ過去に多くの時間を共有していたと云うことなのでしょうが、時間の隔たりを全く感じさせないYS君だった。

サッポロビール園でビールをたくさん飲む。ビールが美味い。→なじみの飲み屋さんに行く。ブランデーで漬けの梅酒が美味しい。→親戚の者がママさんをしているクラブで飲む。親戚ネタで大いに盛り上がる。

次の日(9/5今日)動物好きのYS君の奥さんたっての希望で登別クマ牧場へ。YS君夫婦はクマの餌を3000円も買っていた。ふつう2 〜300円だって・・。YS君夫婦は夕方のAIRで横浜にお帰りになりました。

酔っぱらいのYSとわたくし。
考えてみれば今週の週末も酒飲みのヨシダでした。(明日から税務署さんがいらっしゃるのに大丈夫か?

1999/09/08(水曜日)

緊張の税務調査もやっと、終了しました。なんだかよく分からないのですが、修正申告や追徴税はなかったようで、ほっとしました。

そう云えば税務署さんに関する笑い話を思い出しましたので、披露いたしましょう。

■ある歯医者さんに患者としていらした税務署の方、他院でいれた自費の高い歯がすぐ壊れたのを根に持ってこういうのです。
『この前歯、違う歯医者で入れたんだけど、10万も取られた。』
何度も何度も『取られた』を繰り返したそうです。
そこでその歯医者さん
取られた取られたと云うけど、歯科医があなたのポケットからそ〜と財布を抜き出して10万円を取ったなら、そういって下さい。同意の元であなたが支払っているのですから、払ったと言って下さい。』
そこで、税務署の方はこう切り返したそうです。
『でもね、先生だって税金を取られたと云うではないですか、どうして納めたといえないのですか?』
歯医者さんも負けてはいません。
『私の場合は同意していない。あれは取られたんだ。』
  ○注釈○・・この歯科医の名前はYOSHIDA KAZUHIROといいます

■ある、カーニバルでこのような催し物があったそうです。
機械で絞ったレモンがあって、このレモンから一滴でも汁を搾りだした方に10万ドルの賞金を差し上げると云う物です。
頑強な男達が次々に挑戦したが、誰もレモン汁を搾り取ることができませんでした。ところが、どちらかというとひ弱そうな男が最後に出てきて何とレモン汁を2滴も搾り出したそうです。
司会者が意外といったおももちでこう聞いたそうです。
『あなたさまのご職業は?』
その男、汗もかかずにこういいました。
『税務署の職員です。』

1999/09/15(水曜日)

敬老の日、室苫(室蘭苫小牧)スバルの秋の行楽会に参加してきました。洞爺湖近くの畑でイモ掘り。その後、洞爺湖湖畔でジンギスカンです。本州方面は台風の影響で大雨の地域が多かったようですが、ここ北海道はいいお天気でした。

ものの30分程度で大きな袋二つにジャガイモがいっぱい。でっかいジャガイモを掘り当てたときには『ヌフフフ・・』とほくそ笑んでしまいます。ジンギスカンもおいしかった〜。室苫スバルの皆様ご苦労さまでした。

私、北海道に住んでいながら畑に入ったのは始めて。ジャガイモ畑だけでなく、今まで一度も畑の中に入ったことがなかったのです。高校まで住んでいた室蘭市は農家がほとんどない町でして、そういえば水田も近くで見たことがありません。北海道らしさの無い地域だな〜とつくづく考えさせられました。

1999/09/18(土曜日)

金曜日の夜はまたまたやってしましました。KUMAさんと一緒に中島町界隈へ出没。私、途中から眠たいモード。KUMAさん途中からパワー全開。楽しい6時間でした。数時間の睡眠で眠い目をこすりながら、おひとりの患者さんの診療。(ヨシダ歯科は完全週休二日制なのですが、矯正装置をつける予定の方がいたので、土曜日に来ていただきました
矯正の患者さんを診察している間に飛び込みでお二人の患者さんがいらしゃいました。入れ歯の修理と奥歯の抜歯でした。休みの日に患者さん達と雑談をしながら数時間を過ごすのも悪くないですね。レジの事・会計の事は全然分からないので治療費は次回来院時にいただくと話しておいたのですが、『治療費いくらぐらい?』の質問に『100万ぐらいかな〜』と答えておいたのですが、もちろん冗談ですよ。ちゃんと次回、来て下さい。

午後に、本屋さんでフラフラしていたら、Pさん(元・ヨシダ歯科の衛生士さん。旦那さんはオーストラリア人)と遭遇。なんでも2000年の1月にシドニーに行って永住するとのこと。『落ち着いたら、遊びに来て下さいね』と言って下さったのですが、そうそう気軽に行けないって、、、でもオリンピック見に行ってしまおうかな?

1999/09/21(火曜日)

KUMAさんのご協力で(というか、KUMAさんにほとんど作っていただいた感想を送るCGIを作成いたしました。難しいですねCGI。一人で理解するには1万年ぐらいかかりそうですね。だいたいCGIやらSSIやら門外漢には、何の事やらサッパリですよね。このページを見ていただいている方には、『そんなことも知らんでホームページ作ってたの?』とバカにされそうですが、知らんもんは知らんですたい。(←なに人?

そういえば、先日KUMAさんと飲んでいて、CCっていえば・・・という話題になって、飲み屋のおねーさんはカナディアン・クラブ、KUMAさんはカーボン・コピーと反応したのに対し、私ときたら、カンファー・カルボールって答えました。やっぱり私、歯医者なんだな〜と思ってしまいました。

昔、テレビ番組で『CDと云えばなんの略か?』というクイズがあったときに、義兄(銀行員)は『キャッシュ・ディスペンサー!!』って、テレビの前で答えていました。職業病だ。

カンファー・カルボール・・・
 キャンフォフェニック・カンフルカルボールとも云います。歯に塗る鎮痛剤みたいな物、独特の歯医者臭いにおいがする薬品で、根治水の臭いを思い出して下さい。最近ではあまり使うこともないですけどね。

1999/09/25(土曜日)

金曜日(24日)は登別で新しく開業されたI先生(神奈川歯科大学の後輩)の歓迎会。台風の中、いそいそと出かけて行ったのですが。二次会の席で室蘭歯科医師会の神奈川歯科大学同窓が私をのぞいて皆さん巨人ファンであることが判明しました。

私、昔から阪神タイガースファン。でも、野村嫌いのため、今年は勝っても負けてもどうでも良くなってしまっています。で、二次会のお店では有線もカラオケも無し、無言で皆さんラジオに聞き入ってました。阪神ファンの私としては『つまんない』の一言。『野球もいいけど、コンサドーレ札幌応援しましょうよ。』と言っても誰にも聞いていただけませんでした。

分かりました、分かりました。この郷土愛の無いヤツラメ・・。私一人でもコンサドーレを応援していきますよ。でも、せめて北海道のおみやげは石屋製菓さんの商品を買ってあげて下さい。

1999/09/29(水曜日)

2000年の4月にスタートする介護保険の認定審査がいよいよ10月より始まります。まだまだ、分からないことも多く批判も沢山あるこの制度ですが、私は何故か審査委員のメンバーに名を連ねています。

この審査会では一日に約30名を審査するのですが、審査委員に対する報酬は16000円ぐらいであったと記憶しています。事前に渡された、資料を調査・研究しなくてはなりません。また、普段の診療を早めに終了してして出かけなければならないので、正直に云うと、報酬はあってないような物。ボランティアの気持ちで審査会にのぞみます。

全国的に同じ様なサービスを介護される側が受けられるように、あくまでも、客観的に私情を挟まずに審査を行うつもりです。