超寝不足、、朝イチのJRでサッポロです。電話したタクシーがナカナカ来なくて、、、ホームに着いたと同時に電車が来るというギリギリさは心臓に良くない、、
一心不乱に書類チェックの仕事をして、ホテルに向かうためにタクシーを呼びます。札幌市内は全国タクシーが便利。
予約した時間の数分前にはちゃんと到着してくれています。室蘭地方もこのアプリ使えると良いな〜。
と、乗車してススキノのいつものホテル名を告げると、運転手さんが
「すいませ〜ん、新人なものでよく分からなくて、、、」
とのこと。
新人さんは明らかにオイラより年上。
ホテルまでの行き方、しかも常識的な行き方を口頭で説明し聞いてみました。
オ「前職は何をなさっていたんですか?」
運「普通のサラリーマンです」
オ「サラリーマン時代と、今のタクシー乗務ではどちらが楽ですか?」
運「そりゃあ、今が楽です。時間も短いし、お客さんとの契約も数分単位、10分、長くても1時間内に完結しますから。」
オ「そういえば、私の知り合い、、、ある薬問屋さんなのですが、その方は朝8時から夜中まで毎日残業だと話してましたよ、、」
運「私もそんな感じでした、、、」
以下、運転手さんから聞いた話です。
毎日6時台の始発に乗って出社する。いつも帰りは早くて夜の10時、、12時を廻ることも多くあった。そうなるとカプセルホテルに泊まった方が楽なんだけど、それでも家に帰っていた。
そんな生活が何年も続いた。上司の仕事は自分より楽そうなので、一生懸命仕事して出世するように頑張った。
出世し、今度から楽になると思ったら今までよりキツかった。
それでも頑張って、ある程度のセクションを任された時、自分のセクションだけは『水曜日は絶対に残業しない』という取り決めをした。
当時はかなり風当たりが強く、色んなことを言われたけど、今では会社全体が『水曜日は残業しない』という風潮になり。自分がその会社に残した遺産だと思っている。
そんなある日、外回りの営業の仕事をしなければならず会社を出た。気がついたら路上に立ちすくんでいる自分がいた。
自分が何をしにその場所に来たのか、全く分からなくなっていた。肉体的にキツかったのは乗り切れたけど、精神的に完全にダメになった。
そこで退社する決意をした。
とのこと。
聞いてみた。
「そのお仕事、何年続けられたんですか?」
「そうですね、、約30年です。」
なんだか涙が出てきた。
こういう人が日本を支えて来たんだ。
オイラも忙しいがまだまだ甘い。
これからは『疲れた、しんどい』と口に出すまい。 |