最近、歯科関係のことをネット等で見ていると、気になることが沢山あります。
■ MI(Minimal Intervention)
まあ、なるべく虫歯部分を小さく削りましょ、というごく当たり前のことなんですが、MIバー買ってMI削りしているだけで「当院ではミニマル・・・」ってのが気に入りません。オイラ、MIバーが発売される前から小さな咬合面う蝕などは204番の先端などを使って小さく削ってましたもん。
咬合面う蝕はそれでいいですが、小臼歯隣接のMI削り(ヨシダ銘々)は遊離エナメルの問題があるしどうかな?と思います。
んで、MIという言葉だけ先行してしまって、抜髄(神経を取ること)の時に大きく削ると「あの歯医者は大きく削る。昔ながらの歯医者だ」って解釈されちゃうんですよ。(詳しくは根管治療のチャート16参照)
MIという考え方、治療もある側面では正しい。だが、違う場面ではガツーッっと削ることも正しい。
■ セカンドオピニオン
「今行っている歯医者の治療が気に入らない。痛みが消えないから他の歯科へセカンドオピニオンを・・・」
ネット上ではこういう文書を数多く見ます。
はい、今現在通院している医院に「他院にてセカンドオピニオンを求めます」と言って、診療情報提供2(500点)の文書・書類をいただきましょう。で、セカンドオピニオンの相談は自費になります。(詳しくはWIKIセカンドオピニオン参照)
今現在通院している医院と合わない、気に入らない、不満があるということで他院に転医することは仕方ないと思います。ですが、これはセカンドオピニオンではないことを十分に理解する必要があります。
■ 3MIX
3つの抗生剤を混ぜ合わせて虫歯部分に作用させようという方法。これもセカンドオピニオンと同じように単語が格好良く聞こえるのか、ネット上では非常に受けの良い治療法です。
その抗生剤の本来の適応症とまったく違う使い方、しかも三つ混ぜちゃうってところに厚労省のお役人も怒ってるんじゃないかなぁ(笑、別にお役人の肩を持つ訳ではないですが)
しかも、混ぜ合わせてから1日経過すると効果の無い、物性に乏しい(固くない)ものを虫歯部分に置いちゃうことにオイラは抵抗ありです。誰が何と言おうと納得出来ん(がんこ)。
ちなみに、ヨシダ歯科ではこの方法よりもっともっと優れた方法を持ち合わせております。残念ながら保険適用外で自費になっちゃいますけどね・・。
■ パーフェクトペリオ
テレビを見た方から「あのバイ菌が死ぬアレやってくれ」という問い合わせがありました。
「いいですけど完全に自費になりますので、最低でも数万円のチャージを頂きます。で、治療は1回で終わるわけではありません。また、ヨシダ歯科としてはかなり高額な初期投資も必要なのです。○○さんだけがそれを使うのなら完全に赤字です。少なくとも数十名の患者さんが見込め、治療代金を支払っていただけるなら導入を考えます」
個人タクシーの方に「ポルシェが良いと聞いたからポルシェで千歳空港まで行ってくれ」そういうお客さんがお一人だけ。個人タクシーの経営者の方がポルシェを買うと思いますか?
「でも、テレビでは歯が無いような人まで綺麗になってたけど・・・」
「ああ、あれはほとんどインプラントですので数百万はかかりますね」
「えぇ??ただの水なのに??何百円かで出来るんじゃないの」
アハハハハ(笑)
テレビ番組の悪いところだなぁ〜(笑) |